また、夫婦の合計所得額別にみたこの3年間の出生の状況では、「第1子出生」が最も高いのは「100万円未満」で57.1%となっており、以下「第2子出生」では「100~200万円未満」が56.3%、「第3子以降出生」では「200~300万円未満」が18.2%がそれぞれ最も高くなっている。
きっと非難されるだろうけど、この資料からわかるのは、日本には新たな「貧乏人の子沢山」社会になりつつあること。
100万円未満の所得では、ひとりの子にすら、可能性の豊かな(=子供自身がいろいろな可能性の中から自分の将来を選択できる)環境を提供できないだろう。
教育費の少なさは子の進学意欲を低めることになるだろう。
一般に教育が所得に与える影響は高いと考えられるので、格差の遺伝、固定化の要因になるだろう。
もちろん進学だけが幸せではないし、進学が高所得を約束してくれるのでもない。究極的には、所得が低くても自らが満足した人生を送れればそれでいいといえる。
でも、絵画を見たことがない子が画家を志すだろうか?CDでしか音楽を聴いたことがない子が演奏家を志すだろうか?
子にその可能性があることを示せないのは、親としての責任を果たしているといえるのだろうか。
学校教育においても、進学意欲の低い子が増えていくということは、学校もそれに対応した授業をするしかなく、より所得のある親は防衛策として私立の学校に行かせることになる。
親の所得でいく学校が違う社会は日本が目指した社会だろうか?
少子化が日本の重要課題だととらえるあまり(個人的にはたいした問題じゃないと思うけどね)、量ばかりで質を議論しないと、日本はどんどん暗くなる一方のような気がしてしまう。