【 2008年9月 9日 】

IT業界の仕事は素晴らしいと言えない5つの理由

  私は以前、IT業界での仕事において、働くことが嫌になるような悪い側面を採り上げた「Sanity check: Five things that suck about working in IT」(IT業界の仕事が嫌になる5つの理由)という記事を執筆した。そこで今回は逆に、IT業界での仕事は素晴らしいと言える5つの理由を挙げることにしたい。
 

 ひねくれ者なので素晴らしいと言えない5つの理由を書いてみよう。

#5:問題を解決するとヒーローになれる

→#5:問題が発生すると犯人にされる

 従業員がファイルサーバにアクセスできなかったり、メールが受信できないとき、「お忙しいときに済みませんが、助けてください」と言うだろうか。大抵こう言うに違いない「どうなってるんだ!さっさと直せ!」と。

 あなたが徹夜で復旧したとしても、翌朝出社してきた従業員に謝るのは、何故かあなたである。

#4:クールなテクノロジをいじるチャンスがある

→#4:枯れたテクノロジをいじる仕事ばかりである

 パソコンはどんどんコモディティ化して、どのパソコンでもネットとメールとオフィスしか求められていない。

 誰でもそれまでの経験で使えるようにと、OSの違いもどんどん少なくなってきて、マニュアルすらついていない。

 もう、新しい箱を開ける楽しみはほとんどない。

#3:人の作業をより効率化するための支援が可能になる

→#3:自分の作業をより非効率するための割り込みが発生する

 「IT業界?じゃぁパソコンに詳しいだね!」

 あなたの仕事を中断させる同僚や上司や友人からのExcelやWordの質問電話。新たなツールやExcelのマクロなどを教えようものなら、それに倍する質問。

 「もう!自分でやった方が早い!」

 あなたの仕事はさらに遅れることとなる。

#2:仕事に退屈さを感じたり、飽きることがまずない

→#2:仕事にやりがいを感じたり、新たな発見をすることはまずない

 すでに世の中のほとんどのシステムは作ってしまった。残った仕事は、何かと理由を付けて、システムを作り直してお金をもらっていくしかない。

 顧客もPMも新たなものを作っていくという矜恃もなく、費用圧縮と期間短縮の営業圧力に屈して、新たなテクノロジを試す余裕はない。

 ホストのCOBOLプログラムをLinuxのCOBOLプログラムに変換する人月で計りやすい、退屈な開発プロジェクトの出来上がり。

#1:革命に寄与できるようになる

→#1:延命に寄与できるようになる

 入れ換えるだけのシステム開発は、業務機能も新たなものは多くない。顧客も現行システムへの理解が低く、「現行と同一」なんて要件しかない場合も多い。

 顧客も知らない現行システムの仕様を理解できるはずもなく、潜在バグは新システムにも引き継がれ、延命していく。

 冗談だよ、冗談。

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